今回は肩甲骨についてです。
肩甲骨は体の中では唯一、宙に浮いたような骨であり、肩鎖関節で鎖骨と繋がっています。肩甲骨の周りには沢山の筋肉がついているので、周りの筋肉の影響を受けやすい骨でもあります。自由度が高いですが姿勢不良などで猫背だったりすると肩甲骨が前に引っ張られたり、肩甲骨を上にあげる筋肉が収縮し硬くなると肩甲骨も引き上げられてしまいます。リラックスしたくても上がったままで力んだ状態になります。肩甲骨を柔らかくするには周りの筋肉を緩めることが必要です。
肩甲骨は、逆三角形のような形で真ん中あたりから上のあたりに突起があります。突起の上下にそれぞれ筋肉がついていて、上についている筋肉は棘上筋、下についてる筋肉は棘下筋といいます。肩甲骨の内側にある筋肉は肩甲下筋といいます。肩甲骨の下にある角が下角といいますがそこから少し上がったあたりから、上腕骨の後ろにくっついている筋肉が小円筋と言います。この四つの筋肉をローテターカフといい、腕をあげたり下ろしたり日常的な動作に関係します。このローテーターカフの役割は、肩甲骨と上腕骨を安定させる働きがあります。全て上腕骨と繋がっており、骨に近い筋肉なので関節を安定させるインナーマッスルの筋肉です。このインナーマッスルが安定することでアウターマッスルも安定的にパフォーマンスができるのでとても重要な筋肉になります。
そしてもう一つ肩甲骨の土台の筋肉が前鋸筋です。肩甲骨の内側、肋骨にくっついていて脇の下、体の横に繋がっている大きな筋肉です。肩甲骨を前や下に引っ張る作用があります。肩甲骨の土台となる筋肉です。土台となるこの筋肉をリリース、柔らかくすることで肩こりを解消することができます。
体の構造を少しずつ理解していくと痛みの原因やどのあたりを緩めたら良いかがわかってきます。
前鋸筋のセルフケア方法はYou Tubeにて紹介しています。(簡単肩こり解消) ホームページのトップ画面の下の方から入れますので、ぜひチェックしてみてください。